2020.08.13

ダイナミックデスケーラーとは?特徴と活躍するシーンを紹介

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ダイナミックデスケーラーはスケール除去用の洗浄液の一種です。製造業を営む企業から、海上自衛隊やアメリカ海軍まで豊富な導入実績を誇ります。では、ダイナミックデスケーラーの特徴と活躍するシーンについて見ていきましょう。

 

 

ダイナミックデスケーラーとは

ダイナミックデスケーラーは塩酸をベースにして作られている洗浄液の一種で、PH0.6とかなりの強酸性です。そのため、カルシウム系の汚れやマグネシウム系の汚れを溶解するのに使われています。

工場などでは機械装置に水垢スケールやカルキなどが付着して、通常の酸性洗浄液ではなかなか落とせないこともあるでしょう。そのようなときに、ダイナミックデスケーラーが活躍します。

 

ダイナミックデスケーラーの特徴

ダイナミックデスケーラーは非常に高い洗浄力が特長で、通常の酸性洗浄液では落としにくい汚れも簡単に落とせるのが大きなメリットです。主に熱交換器や冷却塔などのメンテナンスなどの際にダイナミックデスケーラーが使用されています。トイレなどで通常の洗剤で掃除して尿石が取れない場合でも、ダイナミックデスケーラーを使えば綺麗に落とせることが多いです。

ダイナミックデスケーラーは塩酸をベースにして作られており、PH0.6という強酸性の洗浄液です。カルシウムの溶解速度が世界最速で、通常の酸性洗浄液ではなかなか除去できないスケールも簡単に落とせます。

強力な洗浄力を誇る洗浄液には危険がつきものですが、ダイナミックデスケーラーは安全性が高いのも特徴のひとつです。誤って素手で触れてしまっても、水で洗い流せば怪我や火傷などの心配はありません。非常に高い洗浄力と安全性を兼ねそろえているため、機械設備の洗浄作業を効率良く行うことができます。生分解性があり、地球環境にも悪影響を与えません。

また、金属を腐食させにくいのも特徴です。通常の洗浄液でステンレスを洗浄すると、表面の不動態皮膜が剥がれてしまいます。そのため、不動態皮膜の再形成作業を行わなければなりません。その点、ダイナミックデスケーラーなら、ステンレスの洗浄でもそのような作業はしなくて済みます。

 

安全性が高く地球環境にも優しい

ダイナミックデスケーラー非常に強い洗浄力に加えて、安全性が高いのも大きな特長です。一般的な常識で考えてみれば、洗浄力が高い洗浄液は、相応に危険度も高いでしょう。

しかし、ダイナミックデスケーラーに至っては、その常識は当てはまりません。ダイナミックデスケーラーはPH0.6の強酸性にもかかわらず、素手でも触れます。手にかかってしまっても、水で洗い流すだけで大丈夫です。強力な洗浄液を扱う際には、危険と隣り合わせですが、ダイナミックデスケーラーなら安全性が高く、薬品などの扱いに慣れていない人でも扱えます。

また、強力な洗浄液は金属を腐食させることも多いですが、ダイナミックデスケーラーは金属への影響も小さめです。ステンレスに使用した場合に、表面の不導体不膜が剥がれてしまうことがないため、皮膜の成形性処理も必要ありません。地球環境に優しいのもダイナミックデスケーラーの特長の一つです。ダイナミックデスケーラーは生分解性の特徴を持つため、微生物によって分解されます。そのため、水道に流しても問題ありません。

 

 

ダイナミックデスケーラーの主な用途

ダイナミックデスケーラーが活躍するシーンとしては、熱交換器の洗浄が挙げられます。プレート式熱交換器では、ステンレス製のプレートを使用しているものが多いです。洗浄する際にダイナミックデスケーラーを使用すれば、腐食の心配がありません。

また、多管式熱交換器のチューブ内部の洗浄が楽になります。従来の高圧洗浄と比べ、洗浄工程の短縮しつつ、高い洗浄効果のおかげでしつこい汚れも落とすことができます。

冷却塔の洗浄でも、ダイナミックデスケーラーが活躍することが多いです。充填材にダイナミックデスケーラーに散布すると、スケール汚れを綺麗に除去できます。その効果は、見た目にもはっきりと分かるくらいです。

配管の洗浄の際にも、ダイナミックデスケーラーがよく使われています。古い配管にはスケールの他にサビなども付着していることが多いです。ダイナミックデスケーラーなら、どちらも簡単に落とせます。

 

 

まとめ

ダイナミックデスケーラーは、安全性が高く強力な洗浄力を誇る強酸性の洗浄液です。スケール汚れを落とせ、金属腐食が少ないことから、機械設備の洗浄作業にかかる時間を大幅に短縮できます。スケールやサビなどの汚れを落とす際には、ぜひダイナミックデスケーラーを使ってみてください。

 

 

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